2022.1.17
今日で27年。
毎年1月17日は、阪神淡路大震災の映像をテレビで見る度、胸がギューッと締め付けられる思いがする。
私が震災を経験したのは大学3年生の時。幸いなことに私の周辺で震災で亡くなった人はいない。
でも、自宅を遺体安置所にされてしまった友達の話、電車で飲料水やカップラーメンなど食料品を手当たり次第買い込んでその友達に渡そうと電車で運んだこと、少しずつ電車も復旧して震災後初めて三宮方面へでかけた時の神戸のきれいな町並みがブルーシートで覆われて仮設住宅だらけに様変わりしていたこと。
これだけでも十分今でも胸が苦しくなる。
「忘れない」。忘れたと思っていても、1月17日を迎えると蘇ってくる記憶。
忘れるわけがない。
ただ、私の経験に基づく記憶はあくまでも傍観者のそれと変わらない。
私は今、神戸市長田区に住んでいる。
私が勤める会社は長田区の再開発計画の中にあり、周辺一帯は区画整理されて歩道も道幅も広く、高層マンションや飲食店が建ち並び、元気を装っているように見えてしまう。
ここで知り合った人たちに、震災のことを軽々しくは聞けない。たくさんの悲しみを背負って、乗り越えてきていると思うから。
お肉屋さん、和菓子屋さん、花屋さん、美容室のオーナーさん、動物病院で知り合いになれたご近所の方々。みんないい人たちばかり。
やっぱり私は神戸が好き、長田が好き。
「がんばろう神戸」から「BE KOBE」へ。
ずっと応援していきたいと思う。
