一穂ミチさん「スモールワールズ」

2021.12.12

こんにちは。

今日午前中に、大阪・梅田にある紀伊國屋書店梅田本店に行ってきました。

阪急大阪梅田駅の1階にあるのですが、私の実家から30分以内で行くことのできる一番大きい本屋さんだったので、中学生の頃から本を買っても買わなくても、毎週のように訪れていた大好きな場所でした。

最近は梅田のグランフロントや私が住んでいるところから一番近くの神戸阪急の中にも紀伊國屋書店が入っていますが、なんだか整頓されすぎていて、お客さんが少ないせいか通路が広く感じられて、もちろん取り扱うアイテム数も少なくて、梅田本店と比べると物足りないんですよね。

本屋さんなんだから、人が少なくて、整頓されていて、静かなところがいいんじゃないの?って普通は思われると思います。でも、違うんですよね。梅田本店は正直なところ、雑踏の中に本が並べられているって言ってもおかしくないくらい、人・人・人でごった返していますが、その雑踏の中で、本を探しながら、本を手に取ってパラパラと軽く読み始める瞬間の、すべての音と人の気配を遮断して、すぅーっと本の世界に入っていく時間がたまらなく好きなんですね。

それと昔も今も変わらない、あのブックカバー。

蔦屋書店、喜久屋書店、ジュンク堂書店などいろんな書店で本を買ってきましたが、一番付き合いの長い紀伊國屋書店のブックカバーがデザインも紙質も一番しっくりきて大好きです。

大好きすぎて大学生の頃はここでバイトできないものかと真剣に考えましたが、夜遅い時間に繁華街を毎日うろうろするのは良くないと言って、親に反対されて諦めました。

そして、少し前から気になっていたんですが、「サイン本」というシールが貼られた書籍を先日初めて購入してみました。大型書店なだけあって「サイン本」がたくさん置いてあります。「サイン本」にはすべてビニールでラッピングしてあって、少し読んでみるということができないので今までは手を出さずにいたのですが、以前から気になっていた本でもあったので、思い切って購入してみました。

一穂ミチさんの「スモールワールズ」です。

サインにスタンプが添えられています

6つの短編小説から成っています。

それぞれに抱える秘密、悲しみ、苦悩のような決して人に打ち明けることができるようなことでないものと向き合おうとする一生懸命な人間の営みを、6つのお話で疑似体験したような感覚でした。

この本を読んでから、買い物に行っても、電車に乗っていても、ふと考えてしまうようになりました。この見ず知らずの人たちにも人知れず秘密があり、悲しみ、苦悩に打ちひしがれて、でも何事もないように振る舞いながら毎日を生きているのかも知れない。こうやって買い物にも行かないといけないし、ご近所さんと顔を合わせれば愛想笑いもしないといけない。

人それぞれ見えるものが違って、住む世界も違う、そこに一人一人まったく違う感情が生まれてまったく違うストーリーが生まれている。

当たり前のことだけど、あらためて不思議に思いました。

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