2021.10.9
本日2回目の投稿
今回はごまちゃんとの出会いを記録に残しておきたいと思います。
2019年10月上旬、
離婚して何か始めなければと思い立ち、高校の同級生に勧められて中小企業診断士の資格試験に2年チャレンジして、あまりの駄目さに打ちひしがれてぼーっと週末の午後を過ごしていた時のこと
途切れ途切れに子猫の鳴き声が聞こえてきたんです。
あー、またお母さんとはぐれたのね、くらいにしかそのときは気にとめず、というか気にしないようにしていました。探してみたところで、ご近所のお庭だったり、茂みとか物陰に隠れているだろうし。
薄暗くなり、買い忘れがあったので出かけようとマンションの部屋の真下にある自転車置き場に行くと、
なんと、いました!
自転車置き場の隅っこに、隠れるようにして、埃まみれになって、一匹で。
ミャーミャー鳴いているかと思うと、シャーってかわいく威嚇してきました。
さっとすり抜けて逃げるくらいにある程度成長した子猫だったら、捕獲できず仕方ないなで諦めたかもしれませんが、ひょいと片手ですくい上げられるくらいの小ささで歩き方もまだヨチヨチでした。
咄嗟に衝動的に捕まえてしまった子猫。
猫ってきれい好きじゃなかったっけ、顔も体もこんなに汚れて下水のような悪臭もするし、お母さんはいないのかな、明日は土砂降りの天気予報だったよな、このままほっとけないよー、いろいろなことが瞬時に頭をよぎりました。
片手に子猫をつかんだまま(そう、つかんだまま、あまりの臭さに、汚さに抱っこはできなかったです)部屋に戻り、子猫を入れておく段ボール箱もなかったので浴槽に入れて、すぐにドラッグストアに向かいました。
子猫用のミルク、ウェットフード、シャンプー。買い忘れがあって出かけたはずが動揺しすぎて買ったのはそれだけでした。
シャンプーして流れる水は茶色くて、何か黒いプツプツしたものが混じってて、これってノミ?初めて見た!ピョンって飛ぶんだっけ?
おなかから背中のほうまで何匹いたのかわからないくらいの数のノミがくっついていました。目の周りは目ヤニがこびりついていて、鼻の穴も汚れが詰まって真っ黒。顔にシャワーしたら嫌がるだろうけど、今日だけは許してね!と思いっきりジャーッと、でも時間は短くサッサと終わらせました。
ドラッグストアの帰り、スーパーで拝借してきた深さのある段ボール箱に新聞紙と使わなくなったタオルを敷き、私と子猫の生活が始まりました。
こういった子猫と遭遇した時の動画をYouTubeでたくさん見かけますが、なぜ動画にとっておこうなんて気が回るのでしょう。逃げるかもしれないし、片手でスマホで録画しながらなんて、今考えても私にはできそうにないですね。
なので、その時に撮った写真も当日の浴槽での一枚と、翌日の段ボール箱の中一枚くらいです。


ペット不可のマンションだったので、バレたらまずい!誰かに引き取ってもらおう!って考えで頭がいっぱいで、動揺している私を心配して、猫を飼っている友達が様子を見に来てくれて、里親探しするにはかわいい写真が必要と言われて撮った写真が更に2枚残っている程度。


あっちこっちの保護団体に電話してみるも、里親探しは自分でしなさい、とか、里親探しも含めて引き取ってあげますが先にえさ代や医療費がかかるから10万円支払ってください、とか。商売とは言いませんが、
保護猫の世界って、冷たい
それが私が受けた印象でした。
なんとかしてあげたい、いのちを救ってあげたいと思って、衝動で捕まえたこの子を、私の手でこんな団体に預けるわけにはいかない、私の部屋の真下で鳴いていたこの子猫になんだか勝手に運命的なご縁を感じて、腹をくくりました。
その時の私はペット可のマンションに住めるほどのお給料をもらえていなかったので引っ越しもできませんでした。このマンションでの暮らしはひっそりとお忍びみたいになって、部屋も狭いし窮屈な思いをさせるけど、ごめんね、私でよかったの?何度も自問自答していたように思います。
これは、現在の神戸市に引っ越してくる前の話。
さて、この投稿を用意している間も、ごまちゃんが「う~ん、う~ん」と鼻で鳴いて遊べと催促しています。
さてと、遊んでやりますか。